LUNA SEAのアルバム『MOTHER』を長々と語りたい
こんにちは
軽い気持ちで書いた前回の記事が思っていたよりもアクセス数が伸びてて驚いています
せっかく始めたからには週一くらいで更新できたらいいな〜〜〜
と言うわけで、今回は個人的「死んだら棺桶に入れてほしいアルバムランキング1位」の話をしたいと思います。
LUNA SEA『MOTHER』
1994年、日本のV系ロックバンド LUNA SEA がリリースした4枚目のアルバムです。
「そもそもLUNA SEAって誰?」
と思う人も多いかもしれないので…
簡単に説明すると、GLAY、L'Arc〜en〜Ciel、X JAPANと並ぶ90年代ロックバンド四大巨頭の一つ。ほぼタイアップなしの自身の実力だけで成り上がってきたモンスターバンドで、ライブの度に台風に襲われてたこともあり、「嵐を呼ぶバンド」とも呼ばれています。
なんといってもメンバー全員の演奏技術がとても高く、特に真矢のドラムは日本で1,2位を争うほど上手いと言われています。
そんな彼らですが2000年に一度終幕(解散)し、2007年に一夜限りの復活、2010年には再結成を果たし、現在も活動を続けています。
芸能人でもLUNA SEAのファンを公言している人は多く、皆んな大好き奈須きのこ氏もかなりの影響を受けています。
http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201312.html
空の境界のサブタイトルの「the Garden of sinners」はLUNA SEAの93〜94年のツアータイトルだし、「Fate」も恐らくインディーズ自体の曲名から取ってると思われます。
前置きが長くなってしまったのでそろそろ本題に入ります。
LUNA SEAの『MOTHER』、本作はV系だけでなく邦ロックの歴史的名盤として語られることも多く、リリースから27年経った今でも多くの人気を得ています。
以前のアルバム3部作『LUNA SEA』『IMAGE』『EDEN』を超える大作となっており、より"本物"を目指すというメンバーの意思の下制作されました。
収録曲
1.LOVELESS
2.ROSIER
3.FACE TO FACE
4.CIVILIZE
5.GENESIS OF MIND〜夢の彼方へ〜
6.AURORA
7.IN FUTURE
8.FAKE
9.TRUE BLUE
10.MOTHER
1.LOVELESS(5:36)
これ以上ないほどのオープニングナンバー。
ファン人気の高い楽曲で、ライブの1曲目で演奏されることが多いです。
イントロやアウトロの「eins……zwei……drei……vier……」とドイツ語での繰り返しの囁きや、SUGIZOのトリプルネックギターを用いての演奏、INORANのアルペジオと……全てが美しい幻想的な楽曲です。
2.ROSIER(5:23)
3rdシングル。LUNA SEAの名を一気に知らしめた、言うまでもない彼らの代表曲です。
Jがアルバム『EDEN』制作中にスランプに陥り、そんな自分自身に遺書として作曲しました。
↑ヒトカラで歌う時の俺
ライブでも間奏の英語の歌詞を朗読した後、
「行くぞ○○(会場名)!!!」と叫びマイクスタンドを後ろへ放り投げるパフォーマンスも定番となっています。
このMVが後のバンドに与えた影響も非常に大きいです
3.FACE TO FACE(4:45)
ヘヴィなサウンドが特徴な、聴くたびに深みの増す曲。ライブでも定期的に演奏されていて、2019年の武道館以降からはINORANがパーカッションを演奏し始めました。
4.CIVILIZE(3:22)
個人的に好きな曲①
Aメロ→Bメロ→サビ→ギターソロ→サビ→Bメロ→Aメロとなっている当時では珍しいシンメトリーの構成。
ドラムで始まるイントロや、RYUICHIの歌い方からもLUNA SEAの内包する狂気が感じられます。
またファンの間では1995年の東京ドーム公演の迷(名)MCも有名。
5.GENESIS OF MIND〜夢の彼方へ〜(8:11)
8分超えのバラードで、RYUICHIが亡くなった親友へと捧げた鎮魂歌。
「LOVELESS」同様、SUGIZOがトリプルネックギターを用いて演奏します。
6.AURORA(4:43)
まだ若干『EDEN』時代の面影が感じられる曲
ライブではあまり演奏されません。
近付きたい 近付けない キミよ夢を見てる?
汚れのない 愛があれば キミを…
7.IN FUTURE(4:17)
個人的に好きな曲②
嵐の前の静かさを感じる30秒近いイントロから始まる2ビートで疾走感の溢れるナンバー、叫べるポイントも幾つかあるのでライブでも死ぬほどブチ上がる曲の一つです。
あと歌詞が漢字とカタカナだけなのがなんかカッケー
8.FAKE(3:12)
とにかくINORANのギターの音が綺麗な曲ですが、本作がリリースされてから27年間、なんとライブで一度も演奏されたことがありません。
再現するのが大変だからとの噂ですが、真相は不明です。
9.TRUE BLUE(3:45)
個人的に好きな曲③
4thシングルで、CDがバカ売れしてた90年代半ばにLUNA SEAがなんと初めてノンタイアップでオリコン1位を獲得した楽曲!
コード進行がシンプルなので、当時のバンドキッズにはよくコピーされていたらしいです。
イントロの シャンシャンシャンシャン デッ デッ デッ デッ デッデッデーだけで米10杯は食えます。
MVのRYUICHIがイケメンすぎるんだ
10.MOTHER(5:19)
アルバムのトリを飾る壮大なバラード。
本作のタイトルにもなって、後にシングルカットされます。ライブでもアンコールで演奏されることが多く、バイオリンを弾くSUGIZOを見ることができます。
またアイルランドでのMV撮影時に、年に数回しか降らないと言われている雪が降り、この場においても「嵐を呼ぶバンド」のジンクスが発揮されたそうです。
終わりに
本作を一言で表すなら「LUNA SEAメンバー全員の個性がぶつかりあった最高傑作」でしょうか
キャッチーで聴きやすい楽曲から退廃的なオーラを纏った耽美な楽曲まで、全てが丁度良く配合されたのが『MOTHER』だと思います。SUGIZOも「バンドマジックが生まれた」と公言していることもあり、とにかく彼らの引き出しの多さや、緻密で作り込まれた演奏と世界観が印象に残ります。
また色々アルバムを聴き比べてるとRYUICHIの声質の変化も楽しめて面白いです。
LUNA SEAを聴いたことない人には是非オススメしたい一枚ですが、それなりにボーカルのクセが強いので若干人は選ぶと思います。若干。
最後に個人的な感想ですが、2018年のクリスマスに、アルバム『IMAGE』と『EDEN』の再現ライブが行われたので、今年の冬くらいに『MOTHER』と『STYLE』の再現ライブもやってくれないかな〜〜〜〜って思ってます。
それでは